お風呂は、日常のリラックス場所として、特に日本人にとっては重要なものです。欧米人の中には普段はシャワーのみで済ませる人も多いですが、やはり私たちは湯舟に身体を沈めることがリラックスに大いに役立っているのは間違いありません。お風呂の間取りで人気があるのが窓を付けることです。確かに中庭など屋外の風景を見ながら入浴できるのは一つの理想形ではありますが、これは十分に検討しておく必要があります。
理由は、例えば中庭などそもそも取れない間取りにせざるを得ない場合も多いということです。マンションの場合は当然のこととして、一戸建てであっても土地の事情から庭を広く取れないケースもあるでしょう。外の風景を見ながら入浴など、窓があっても無理なこともあるわけです。また、隣戸との間隔とか窓の位置によっては、隣から丸見えになってしまい落ち着いてお風呂に入れないかもしれません。
ですが、窓を設けることそのものは換気をよくする意味合いもあって重要で、たとえ目線の高さでは設けられない場合であっても、上方部やすり硝子などにした上で設けることは大事です。もし窓がないときは、換気扇を設置するのを忘れないようにしましょう。風呂場ほど湿気のこもりやすい場所は家庭内で他にありませんから、換気が不十分だとカビの原因になってしまいます。なお、視線以外の観点でも、風呂場というのは音も響きやすいことを考慮したほうが良いかもしれません。
これも隣戸との関係で、特にはしゃぎやすい年齢の子供がいる場合には近所迷惑になったり、逆に道路を通る車の音が響いたりしてそれこそ落ち着いて入っていられないということもあったりします。お風呂場の大きさですが、これは坪単位で考えられることが多く、一般家庭用の場合は0.75、1、1.25、1.5の4種類のどれかと考えておけば良いです。1坪とは約1.8メートル四方の空間を指します。0.75坪はコンパクト版であり、敷地全体の面積がそこまで広くないときに用いられることが多いです。
1坪はごく平均的なもので、1.25坪になるとそれなりに広い空間と感じられるでしょう。そして1.5坪となると家族で入浴することも十分に可能なくらいに広く感じられるはずです。なおマンションの場合にはユニットバスが用いられることも多く、こちらは例えば1616とか1620といった数字で広さを表します。1616なら、160cm×160cmということです。